SKAI^® HV

SKAI^® HV – 電気自動車用 超小型コンバータ

SKAI HVは、電気自動車向けの多用途三相AC/DCおよびDC/ACコンバータプラットフォームです。高い電力密度、卓越した耐久性、自動車の電磁干渉基準などの主要な要件を満たしています。SKAIware内蔵ソフトウェアにより、電動式駆動装置の高効率制御が可能です。

SKAI^® HV 利点

第2世代のSKAI HVパワーエレクトロニクスプラットフォームは、高集積モーター制御装置で構成され、電気/ハイブリッド車用に最適なパワートレインソリューションをご提供します。最大 25kVA/リットルの電力密度を実現し、既存の標準コンバータよりも著しく小型化されています。本製品は電源電圧120～800V（オプションで850V）、最大定格出力300kVAで動作します。高度な出力インターフェース設計により、SKAI HVの全接続部は幅の狭いコンバータ前面に収まり、組込みスペース要件および車両への実装要件を緩和します。

このIGBTベースのSKAI HVコンバータには、100%はんだフリーでシンター接合の600Vまたは1200Vのパワー半導体と、ポリプロピレンフィルムDCリンクキャパシタが採用されています。 このDSPベースのコントローラは、ゲートドライバー、電流センサー、電圧センサー、および温度センサーなどで構成され、防水性能IP67の筐体に格納されています。この小型インバータは、最大10g _rmsの大きな振動に耐える防振性能を備えています。 組込みのSKAIwareモーター制御ソフトウェアにより、システムに機能性が追加され、実証試験を経てパッケージは完成されています。

モーター制御ソフトウェアSKAIwareと連動し、SKAI 2 HVは、 個別のパワー半導体の接合部温度をリアルタイムで監視しています。 このように、疲労パラメータの「接合部温度上昇」を必要に応じて調整が可能で、過酷な動作条件を管理することができます。ソフトウェアによるパラメータ化により、電力損失をリアルタイムで即時に低下させ、接合部温度を管理することができます。原理的には、実出力電流を削減するか、スイッチング周波数を低下させることによりこれを行います。この結果として、車両の実性能がわずかに低下する可能性がありますが、動作を停止することは避けられます。インテリジェントな制御ソフトウェアを組み込むことにより、ドライブトレインの耐久性が強化され、製品寿命を長期化します。

SKAI^® HV 主な特長

• 永久磁石式AC同期誘導モーターおよびブラシレスDCモーターまたはジェネレータの最適化制御
• トルクおよび速度制御モード
• 磁界弱め制御および負荷軽減機能
• ゲートドライブインターフェース（オプション）
• 高電力密度
• シンター接合パワー半導体による高い出力サイクルおよび温度サイクル性能
• UNECE R10準拠の電磁干渉特性
• ご要望により技術サポートのご提供
• IP67筐体 

SKAI^® HV 製品ラインアップ

水冷式SKAI HVは1200Vのパワー半導体で利用可能です。アプリケーションによっては、CANバスベースの速度/トルク制御コマンド、または パワー半導体スイッチングにより、上位車両コントローラとSKAI HVに接続が可能です。